「NATO指導部の交代は、ロシアとウクライナの紛争がまだエスカレートする中において同盟創設75周年という重要な時期に行われる。事務総長は、ロシアとNATOの関係悪化を防ぎながら、ウクライナに対する同盟国の支援を提供し続ける必要に迫られる。この活動は仮に米国の選挙後にドナルド・トランプ氏がホワイトハウスに復帰する場合、さらに困難になる可能性がある」
ブルームバーグのアナリストらによると、トランプ氏が再選された場合、その協力者としてはルッテ首相が「最良の候補者」だという。首相自身、トランプ氏が復帰する可能性に備えているとし、「ダンスホールにいる全員と踊るつもりだ」と述べていた。
先にホワイトハウス国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官はオランダのルッテ首相をNATOの次期事務総長に任命することを引き続き支持すると述べた。米国はこれまでにルッテ氏立候補への支持を公に何度も表明している。
ストルテンベルグ事務総長は2024年10月1日まで事務総長のポストに留まる見通し。米大統領選は2024年11月5日に予定されている。