イコン「三位一体」がセルギエフ・ポサード大修道院に返還 一世紀ぶり

6月23日、ロシア正教の三位一体祭の大祝日に、イコン画家アンドレイ・ルブリョフの筆による「三位一体」のイコンが元の奉納場所であるモスクワ郊外のセルギエフ・ポサード大修道院に一世紀ぶりに返還された。
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「三位一体」は、ルブリョフが同大修道院からの依頼で15世紀初頭に書いたイコン。1917年の社会主義革命まで大修道院に奉られていたが、革命後、ソビエト政権に没収され、モスクワのトレチャコフ美術館に展示されていた。ソ連崩壊後、祈りの対象であるイコンは教会へ戻すべきだという世論が高まり、返還が決まった。
イコンは大修道院に戻される前にしばらくの間、保管、公開されていたモスクワの救世主キリスト大聖堂から、イコンに表現された三位一体の祝日の当日に大聖堂へ戻された。
三位一体のイコンは温度、湿度の自動管理ができ、紫外線も通さない強化ガラス張りの特製ケースに入れられている。
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