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永久凍土で4万4000年 ロシアのチームが古代オオカミを検死

ロシア北東連邦大学の研究者チームがおよそ4万4000年前に生息していたと推測されるオオカミの検死を行った。チームは、後期更新世に生息していた成人のオオカミで、これほど保存状態がよく完全な形で見つかった例は今までにないと話している。
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古生物学者らは検死で内臓のサンプルと食物、微生物叢の分析のために胃や腸の中の残留物が取り出した他、DNAを鑑定し、現在生息しているオオカミのゲノムと比較するために軟部組織の一部を採取し、個体の生物学的年齢を特定するために歯を1本抜いた。
研究者らは、ミイラから推察できるオオカミは活発で大型だったと推測している。採取したサンプルなどの調査でオオカミが何を食べ、どんな動物を獲物にしていたかがこれから明らかにされる。
研究者らは調査結果から、古代の哺乳動物やその体内にいた微生物叢がどんな機能を果たし、個体の組織をどれくらい損ねていたか、その実像に迫ることができる他、医療やバイオケミカルに利用が可能な微生物が見つかるのではないかと期待している。
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