クーデターの首謀者はファン・ホセ・スンニガ将軍。同将軍は前日、ボリビアのモラレス前大統領を逮捕する構えを表明し、退任させられた。しかし、モラレス大統領は退陣を拒否した。
スンニガ将軍は、軍隊は「政府に激怒」しており、「祖国を取り戻す」と表明。
スンニガ将軍は新政権が樹立され、現職大統領ルイス・アルセ氏は 「当分の間は」大統領であり続けると宣言。
スンニガ将軍の部隊は、政府と大統領官邸のある首都ラパスの広場を埋め尽くした。反乱軍は装甲兵員輸送車に乗って大統領官邸に突入した。
大統領官邸に軍隊が突入した際、アルセ大統領は公邸にいた。その後、アルセ大統領は国民向けの演説でラパスの事態はクーデター未遂と指摘した。
ボリビア政府は国際社会に対し、同国の合法的な政権を支持するよう呼びかけた。
地元メディアは、スンニガ将軍は大統領官邸でアルセ大統領と会談し、すでに官邸を離れたと報じた。
ボリビア外務省は、米国大使館が内政干渉していると非難した。6月中旬、ボリビアのマルセロ・モンテネグロ経済相は、国内の燃料供給問題に対する抗議デモを背景に、米国大使館他の多くの在外公館がアルセ大政権に対する「ソフト・クーデター」を準備していると述べた。
ボリビアのテレビ局は、軍隊が首都ラパスの広場から撤退していると報じた。映像は、軍人と装甲兵員輸送車が広場から撤退する様子。