オウムの後継団体、信者の4割超が20~30代 公安当局が危機感

長野県松本市で「オウム真理教」により猛毒サリンが撒かれ、8人が死亡した「松本サリン事件」から27日で30年。後継団体の大半が所属する「アレフ」は今なお、松本智津夫(麻原彰晃)元死刑囚の教えを信奉しており、公安当局は危機感を募らせているという。時事通信が報じた。
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同紙の取材に対し、公安調査庁の担当者はアレフについて「基本は何も変わっていない」と答えている。施設への立ち入り検査では、元死刑囚の肖像写真が飾られた祭壇や、元死刑囚の脳波データを注入するとされるヘッドギア、説法映像が今も確認されるという。
アレフの信者は約45%が20~30代で、団体名を隠したヨガ教室や心理学セミナーなどを通じて勧誘し、若者の獲得に成功しているとみられる。
「事件を知りながらも若者は入信している。『麻原帰依』が強くなっているのではないか」
公安調査庁によると、後継3団体は今も15都府県に計30カ所の拠点施設を構え、信者の数は計約1650人に及ぶ。公安審査委員会は再発防止に努めているものの、地下に潜って活動を続けていかないかと警戒している。
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