報道によると、仮にバイデン氏が選挙への立候補を取り下げたとしても、候補者指名を急ぐ必要があるため、党は「さらに困難な立場」に陥るという。タイム誌は次のように報じている。
「明確な本命が存在しないことも注目に値する。世論調査でカマラ・ハリス副大統領はトランプ氏に大きく後れをとっており、その差はバイデン氏よりも顕著である。ジェフリーズ氏(下院議員)やグレッチェン・ホイットマー・ミシガン州知事のような新星は魅力的な選択肢に見えるが、[...]やはり欠点もあり、さらには初の大統領候補者がこれほど遅い段階で本格的な選挙運動のインフラを構築するのは前例がない」
先にバイデン陣営の広報責任者であるタイラー氏は、大統領が選挙戦から撤退することはないと述べていた。一方、ニューヨーク・タイムズ紙編集部はバイデン氏に立候補を取り下げるよう要求していた。また、ワシントン・ポスト紙は代わりの候補者として民主党議員10人のリストを発表した。トップはハリス副大統領となっている。
政治家らはバイデン氏を候補者から追放し、別の候補者に置き換える可能性について議論している。原理的に8月の党大会で候補者の交代は可能とはいえ、大統領が自ら立候補を取り下げない限り、予備選で勝利したバイデン氏を選挙戦から外すのは難しい。
第2回の討論会は9月10日に予定されている。