劇症型溶血性レンサ球菌感染症 妊産婦5人が死亡

今年に入り急増している「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の患者数が1101人に達したことが分かった。また、妊産婦の死亡例が5件報告されている。NHKが伝えた。
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妊産婦の死亡例については、新型コロナウイルスの感染対策が取られていた2020年1月から2024年3月までの3年間は死亡報告がなかったが、「5類」移行で対策が緩和されて以降の2023年7月から2024年3月までに5例報告されたという。
感染経路は7割以上が鼻や喉の上気道。医師によると、感染拡大期間中の対策が効果的だった可能性があり、妊産婦本人や同居する家族などに対しマスクや手洗いなどの感染対策を呼びかけている。
劇症型溶血性レンサ球菌感染症は「A群溶血性レンサ球菌」と呼ばれる細菌により引き起こされる感染症。突発的に発症し、病状が急激に悪化するのが特徴で、致死率は30%と高い。そのため、別名「人食いバクテリア」とも呼ばれる。
30代以降の患者が多い。感染増加の理由は明らかになっていないが、新型コロナ対策が緩和されて以降、同じA群溶血性レンサ球菌による咽頭炎が増加したことが影響しているとの指摘があるという。
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