タイとマレーシアのBRICS加盟、米国の覇権をさらに脅かす=米誌

タイとマレーシアがBRICSに加盟することで東南アジアの比重が増加し、これは米国の脅威となる可能性がある。フォーリン・ポリシー誌が報じた。
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ロシア大統領府のウシャコフ補佐官は6月25日、タイやマレーシアを含む30カ国以上がBRICSへの加盟申請を提出していると述べた。これについてフォーリン・ポリシー誌は次のように報じている。
「グローバル・サウスの極めて重要な地域である東南アジアは、長い間BRICSに参加していなかった。[...]これ(タイとマレーシアの加盟)は多極化主義の観点においては有利である」
報道によると、グローバル・サウスの国々はイランを除き、米国の明白な「敵」とは言えないものの、様々な理由からBRICSへの加盟を望んでいる。第一に、米国が構築した世界秩序でこうした国々は不利な立場に置かれているほか、米国の覇権が崩壊しつつあることから世界的不確実性に直面している。これにより東南アジアにおける米国の影響力は低下し、脱ドル化の傾向は強まるという。
BRICSは成熟しつつあり、グローバル・サウスが世界秩序の将来に関する議論に参加し、主張を強める可能性が高まっている。そのため、東南アジアへの拡大は改革と多極化への動きをさらに強化するだろうとフォーリン・ポリシー誌は結論づけている。
ロシアは1月1日、BRICSの議長国となった。ロシア、ブラジル、インド、中国、南アフリカに加え、現在ではエジプト、エチオピア、イラン、UAE、サウジアラビアも参加している。
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