米誌ブルームバーグは、首脳らは対ロシアで結束を見せたいが、「3日間の見世物は、NATO全体の内部混乱に覆われるだろう」と厳しく論じている。
議長国の米バイデン大統領は、トランプ前大統領との選挙戦討論で醜態をさらし、身内の民主党からも立候補取りやめを求める声があがる。また、フランスのマクロン大統領は議会総選挙で下野し、支持基盤が危うくなっている。
さらに、ドイツのショルツ首相も、EU議会選で惨敗するなど、支持率低下に悩まされている。英国では総選挙を受けてスナク政権が倒れ、新たに就任したばかりのスターマー首相が出席する予定だ。
英紙フィナンシャルタイムズも「いくつかの加盟国は悲惨な状態だ」と指摘。同紙によると、各国の外交官らはバイデン大統領のコンディション、適格性、選挙撤退の可能性といった不安要素が、ウクライナ支援における団結のメッセージを弱めることになりかねないと懸念しているという。