【まとめ】2024年版「防衛白書」のポイント

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中国

中国の対外的な姿勢や軍事動向などは、日本と国際社会の深刻な懸念。法の支配に基づく国際秩序を強化するうえで、これまでにない「最大の戦略的な挑戦」。中国側の軍事活動の活発化により、中台の軍事的緊張が高まる可能性も否定できない。

ロシア

欧州方面における防衛上の「最も重大かつ直接の脅威」と受け止められている。中国との戦略的な連携を強化する動きもみられ、日本を含むインド太平洋地域におけるロシアの軍事動向は「安全保障上の強い懸念」。

北朝鮮

日本の安全保障にとって、従前よりも「一層重大かつ差し迫った脅威」になっている。北朝鮮の核開発・保有は認めらず、弾道ミサイルなどの開発・配備状況など、強い関心を持って注視していく必要がある。

韓国

国際社会における課題解決で「パートナーとして協力していくべき重要な隣国」。北朝鮮の核・ミサイル問題など、両国を取り巻く安全保障環境が厳しさと複雑さを増すなか、日韓の連携は益々重要となっている。

米国

米国との同盟関係は日本の「安全保障政策の基軸」。日本の防衛力の抜本的強化は、米国の能力のより効果的な発揮にもつながり、日米同盟の抑止力・対処力を一層強化する。

NATO

日本と基本的価値やグローバルな安全保障上の課題に対する「責任を共有するパートナー」。インド太平洋地域は、NATOにとっても重要な地域であるとされ、日本、オーストラリア、ニュージーランド、韓国などとの協力を強化。日NATO間のパートナーシップ計画も結んでおり、協力を一層深めていくことが重要であるとの認識で一致。
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