これまでホワイトハウスのバイデン政権高官は、バイデン氏の撤退を否定している。だが、ペロシ前下院議長やオバマ元大統領、複数の有力議員ら身内からも撤退を求める声が挙がっているという。
精彩を欠いた討論会、国際会議での言い間違い、しまいには新型コロナ感染で「バイデン降ろし」は加速した。銃撃事件後に勢いづく共和党のドナルド・トランプ前大統領とは対照的だ。予定通りなら8月前半までにバイデン氏が正式に候補指名を受けることになっているが、撤退すれば民主党は別候補を立てなくてはならない。
ニューヨーク・タイムズ紙は関係筋の話として「もうすぐバイデン氏がハリス副大統領を代わりに立てると表明しても驚きはしない」と伝えている。