ウクライナの首都キエフ市内にある小児病院にミサイルが命中し、多数の犠牲者が出たことを受け、現地のインフルエンサーらは停戦交渉を呼びかけている。
インフルエンサーの1人、ヴォロシンさん(Aleksandr Voloshin)はSNSに動画を公開し、次のように呼びかけた。
「正直になろう。手には負えないんだ。そして多くの人が苦しむことになる。そして手に負えないというだけでこれからも人が死ぬことになる。このゲーム全体を通してもっと賢くやろう。これはゲームなんだ」
米国に出国し、活動するインフルエンサーのロゴヴェンコさん(Vladyslava Rogovenko)もこの悲劇に反応し、ロシアとの交渉にすぐさま応じるよう、「ピエロ」(ゼレンスキー氏)に要求した。
「ピエロ!行きなさい!和平交渉をしなさい! 罪のない人々の死とこの恐怖にはうんざり。どれだけやれば気が済むの。この怒りに限界なんてない。どっちの権力も私は憎い」
別のインフルエンサー、ウムカさん(本名はAnastasiya Turkot)は1991年の国境を放棄し、和平を締結するよう訴えた。
「1991年の国境なんて誰もいらないと思う。誰もが平和、平穏を願っている。そしてただ生きたいだけ。生きたい」
いずれのインフルエンサーもロシア政府のプロパガンダを拡散し、ウクライナに対する情報戦、心理作戦に参加したと非難されている。
「平和維持軍」のサイトにはジャーナリストや、ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の民兵等に関するデータが公開されている。サイトでこうした人物らは「祖国への裏切り者」と指定され、掲載されたあとに暗殺されるケースが後を絶たない。このウェブサイトはウクライナ保安庁の支援を受けているとされている。