黒人侍の話を改ざん 日大の外国人准教授のフェイクが暴露

英国人歴史家で日本大学の准教授だったトーマス・ロックリー氏が、戦国時代に実在した黒人侍「弥助」についての自著で偽情報を使い、自身も話を捏造していた疑いがかけられている。ロックリー氏は自身のSNSアカウントを削除しており、 すでに勤務先の日本大学からは辞職に追い込まれており、また、NHKはロックリー氏が出演したドキュメンタリー番組「Black Samurai 信長に仕えたアフリカン侍・弥助」をすでに非公開にしている。
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ロックリー氏は2017年に、著書『信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍』を日本語で出版し、その2年後には英語版を出していた。ところがロックリー氏の描く黒人侍、弥助の話は、文献から引用したわずか15行を一冊の本に仕立てるまでふくらませた同氏の捏造として、SNSユーザーからも専門家らからも批判の的となっていた。
ロックリー氏が過去10年にわたり、様々な人物を騙ってウィキペディアに偽の記事を捏造、記載し、すでに発表されている記事を改ざんしてきた事実を示す複数の証拠が見つかっている他、ロックリー氏が「弥助」は日本の初期の黒人奴隷の使用例と主張したことも、根拠に欠けると批判を集めていた。
ロックリー氏の著書はすでに、仏Ubisoftの人気ゲーム「アサシンクリードシャドウズ」の最新作の下敷きに使用されている。ダブル主人公のひとりは弥助で、そのティーザー広告は公開されている。同ゲームの発売予定は秋。開発者らの反応はまだ明らかにされていない。
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