ポーランドのコシニャク=カミシュ国防相は現地メディア「ポルサット」の取材で次のように発言した。
「はっきり言わなければならない。ヴォルィーニの問題が解決されない限り、ウクライナがEUに加盟することはない」
国防相によれば、ポーランドはウクライナを可能な限り支援しているものの、未解決の歴史問題が存在するため、両国関係は「すべてが理想的というわけではない」という。
ナチス・ドイツに協力していたウクライナ蜂起軍は1943年、占領下のヴォルィーニ、及び東ガリシア(現在のウクライナ西部)で虐殺行為を行った。虐殺行為は1943年7月11日、絶頂に達した。この日、ウクライナ蜂起軍は約150の村を同時に襲撃した。
ポーランド下院は2016年、7月11日を「大量虐殺の犠牲者を追悼する国民の日」に宣言した。これに対し、ウクライナ最高議会は両国の政治的・外交的発展を危険にさらすとして、この決定を非難した。
ヴォルィーニの虐殺では約12万人のポーランド人が殺害されたと考えられている。