鈴木財務相は会見で「世界経済が抱える諸課題に対し充実した議論ができた。結果にも日本の意見が反映された」と述べた。共同声明では「2021年4月の為替相場についてのコミットメントを再確認する」としていて、為替の過度な変動や無秩序な動きが経済や金融に悪影響を与えうるとの認識が共有された。
財務省の神田財務官は会見で「為替の文言が落ちてしまうとマーケットに不測のミスリーディングなメッセージになるかもしれないということで書き込むよう主張し、その結果、しっかりと入っている」と述べた。
今回の会議では、国際的な課税ルールの導入に向けた「G20閣僚リオデジャネイロ宣言」も発表された。
この中では国境を越えてサービスを展開する巨大IT企業などに対する国際的な課税ルールについて「できるだけ早期に多国間条約の署名を促す」としている。