木原防衛相は28日午前、防衛省で米国のオースティン国防長官、韓国のウォンシク国防相と会談した。日本での開催は初めて。
木原防衛相は「安全保障環境がいっそう厳しさを増す中、朝鮮半島やインド太平洋などの平和と安定にとって3か国の連携は極めて重要だ。北朝鮮とロシアの関係や東シナ海、南シナ海などの地域情勢、3か国の防衛協力の深化について積極的に議論したい」と述べた。
会談では、北朝鮮による弾道ミサイルの発射を非難するとともに、ロシアとの軍事協力強化に重大な懸念を表明した。
防衛相らはハイレベルでの政策協議を毎年開催し、北朝鮮の弾道ミサイル発射に関する情報をリアルタイムで共有する仕組みの強化、共同訓練を組織的、効率的に実施していくことなどを定めた覚書に署名した。
エマニュエル駐日大使はこれを歓迎し、「新たな歴史的瞬間がまた訪れた」とSNSに投稿した。韓国国防相の訪日は15年ぶりで、日米韓のパートナーシップが1年足らずの間に大きく前進したと指摘し、これは地域の安定をより強固にすると評価した。