厚生労働省によると、令和5年度は加入者数の減少に伴って保険料収入が減少した一方、国内外の株高や円安の影響で、運用収入が大幅に増えたことから、時価ベースで2兆544億円の黒字となった。また、厚生年金は、国民年金と同様に運用収入が大幅に増えたことに加え、高齢者や女性の就労が進んで、保険料収入も伸びたことから、45兆4646億円の黒字となった。この結果、令和5年度末の積立金の残高は、国民年金が12兆5173億円、厚生年金が243兆478億円となり、総額は過去最高の255兆5650億円となった。