8日午後4時43分頃、日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生した。宮崎県日南市で震度6弱を観測した。
宮崎県で津波注意報が午後7時現在も発令中。鹿児島、高知、大分、愛媛の各県でも発令されたが、すでに解除された。宮崎市では50センチの津波が到達した。
気象庁は南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」を初めて発表した。別の大地震が発生するリスクが「普段よりは相対的に高まっている」が、必ず発生するわけではない。万が一発生してもすぐに避難できるよう準備を進める必要がある。
これまでに宮崎県日南市で1人、熊本県玉名市で2人、鹿児島県霧島市で2人がけがをしたとの情報が入っている。
原子力規制委員会によると、伊方原発(愛媛県伊方町)、川内原発(鹿児島県薩摩川内市)では、これまでにモニタリングポスト値などの異常は確認されていない。
防衛省によると、自衛隊はヘリコプターなどで情報収集を行っている。
鹿児島県志布志市では、港近くの崖が50メートルに渡り崩落した。人的被害はない。
鹿児島県大崎町では住宅1軒が倒壊。けが人は報告されていない。
日本ハムは宮崎県内の生産子会社3社の工場を、点検のため一時停止した。
国道220号で落石があり、宮崎県日南市宮浦~風田間で通行止めになっている。また、鹿児島県指宿市でも2メートルの落石があり、道路をふさいでいるとの情報がある。