ウクライナのドローン攻撃により露クルスク原発で一時電源喪失、IAEAが双方に自制を呼びかけ

国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は、原発が立地するロシア西部クルスク州の緊張を受け、原発事故を回避するよう紛争当事者らに最大限の自制を求めた。
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クルスク原発(クルスク州クルチャトフ)はウクライナ東部スームィ州との国境から70キロの距離にある。ロシア国防省は9日、クルスク州上空でウクライナ製の航空機型無人機4機を撃墜したと発表した。ただし、変電所に破片が落下した結果、クルスク原発があるクルチャトフへの電力供給は一時的に遮断された。
ロシアの在ウィーン国際機関常駐代表部によると、ロシア政府はクルスク州に対するウクライナ軍の攻撃を受け、クルスク原発の状況についてIAEAに通知したという。原発敷地内では撃墜されたミサイルの破片が確認されたとのこと。
事務局長は両国の関係当局と連絡を取り合っており、引き続きこの問題を調査するとした。そのうえで、ウクライナ領内の原発同様、ロシア領内の原発も攻撃対象としないよう、当事者らに呼び掛けた。
クルスク州政府によると、クルチャトフへの電力供給は復旧しており、原発は通常通り運転しているとのこと。
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