IAEAトップ、ザポロジエ原発攻撃を批判 ウクライナ軍の責任には言及せず

ウクライナ軍によるザポロジエ原発(ザポリージャ原発)へのドローン攻撃で発生した冷却塔の火災で、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は、「原発への攻撃は国連安保理の決定原則に反する」と批判した。一方で、攻撃を行ったウクライナ軍への言及はなかった。
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「こうした無謀な攻撃は、原子力安全を危険にさらし、原発事故のリスクを高める。今すぐ停止する必要がある」

ザポロジエ原発に常駐しているIAEAの専門家チームによると、11日夕方に複数回の爆発音が聞こえた後、発電所北西部の冷却塔から黒煙が上がっているのを確認。原発側からIAEA側にドローン攻撃があったと報告があった。
IAEAは、冷却塔が破損しても、現在運転停止中の全6基の安全に直接的な影響はないと説明。攻撃があった場所には放射性物質はなく、チームは独自に放射性レベルに変化がないことも確認した。
11日午後8時半ごろ、ウクライナ軍のドローン2機が、ザポロジエ原発の冷却塔の1つに直撃。内部で火災が発生した。直ちに原発事故のリスクはない。火災は同日午後11時半頃までにはほぼ消し止められた。
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