「イタイイタイ病」最後の患者が死去 存命患者ゼロに

日本の四大公害病の一つ、イタイイタイ病(イ病)の認定患者で唯一の存命者だった富山市の女性(93)が今月、亡くなったことが分かった。これにより、1967年に患者認定が始まって以来、認定患者が初めてゼロになった。
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女性は2022年に県から患者として認定された。遺族によると今月11日、体調悪化が原因で亡くなったという。
これまでにイ病に認定された患者は計201人。また、将来的に発病する可能性が否定できない「要観察者」が345人で、そのうち90代の女性1人が存命しているという。
イ病は、富山市を流れる神通川上流の鉱山から排出されたカドミウムが原因で、腎臓や骨に重大な障害をもたらす病気。患者の発生は1910年代からとされ、1968年に公害病として国内で初めて認定された。
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