市場関係者によると、この頃の国際情勢の緊張を背景に金は安全資産としての価値が高まっている。また、米国の景気後退への懸念やそれを踏まえた米連邦準備制度理事会(FRB)による金融緩和の観測も相まり、米国債を始めとする低リスクなドル資産の代替品としての役割も高めている。日本国内の金価格の指標とされる地金大手「田中貴金属工業」の店頭小売価格は、7月17日に過去最高の1グラムあたり1万3879円となっていた。8月20日も1万3036円と高い水準が続いている。