詳細は22日、NHKの稲葉延雄会長が自民党の情報戦略調査会の会合に出席した際に公表した。
問題の発言は19日午後1時過ぎから放送された中国語のニュース番組の中でなされた。スタッフは英語で「南京大虐殺を忘れるな。慰安婦を忘れるな。731部隊を忘れるな」、中国語で「釣魚島と付属の島は古来、中国の領土。NHKの歴史修正主義とプロフェッショナルではない業務に抗議する」と原稿にない発言を読み上げたという。
問題発覚後、NHKはスタッフとの契約を21日付で解除。発言の動機や背景については分かっていないという。稲葉会長はこの問題について「極めて深刻な事態と受け止めている」として謝罪し、副会長をトップとする検討体制の設置と再発防止策の策定を約束した。