同社によると、現地時間7月27日午前7時、2人がK2西壁の約7550メートル地点で氷と共に約1000メートル滑落した様子を現地スタッフが目視で確認。その後、K2にいた別の登山隊の隊長がヘリコプターで上空から状況を確認したところ、「2人はメインロープでつながって、約6300メートル地点にいる。生死は確認できない」と報告した。
救助の試みは続けられたが、2人に動きが無いことや現場にヘリが着陸できないこと、さらに二重遭難の可能性などを考慮し、救助活動を継続できないとの判断に至ったという。
平出さんは「登山界のアカデミー賞」と称される「ピオレドール賞」を3度受賞するなど、実力派の登山家だった。同社は「両名は数々の未踏ルートにチャレンジし、日本のみならず世界の登山界に大きな功績を残し、多くの人々から敬愛され信頼をされてきた。ここに両名の活躍を称え、追悼の意を表します」とした。