県警によると、グェン容疑者は今月1日から2日の間に笠間市内の果樹園から梨「幸水」約3200個、金額にして約87万円分を窃盗した疑いが持たれている。
不法滞在者がいるとの情報提供をもとに、県警が6日に笠間市内の廃業した宿泊施設に立ち入ったところ、施設の車庫などからコンテナに保管された梨約1800個を発見。施設に不法滞在していたグェン容疑者が窃盗を認めたという。
警察の調べに対し、グェン容疑者は「SNS上のベトナム人コミュニティーで梨が欲しい人を募り、転売していた」と話しており、その証拠として計量器や配送伝票も発見された。残りの約1400個は既に転売済みとみられる。
県内では今月、他の地域でも梨の盗難が報告されており、県警は農家に対し警戒を強化するよう呼びかけている。