マスク氏は今回の措置について、SNSへの投稿で次のように説明した。
「スターリンクはこのとき、(クリミア上空で)人工衛星の起動を禁止された……なぜなら、この行動は米国の対ロシア制裁に違反するからだ!」
米国は様々な制裁を発動してロシアとの取引を禁止している。仮にクリミア上空でマスク氏が衛星システムの通信を許可していれば、これは政府の対ロシア制裁違反に該当していたとのこと。
また、ウクライナ軍の攻撃に協力していれば、スターリンクは商用システムから軍事システムへと変わり、その結果として衛星システムが他国の攻撃対象になるとの懸念も示した。
マスク氏はこれまでにもクリミア上空での通信を許可してこなかった。これについて、「人殺しではなく人助けをしたい」と説明、第三次世界大戦に通じるような軍事作戦にスターリンクを使用させることは望まないとも表明していた。