冒頭、上川外相は「自由で開かれたインド太平洋」の実現に共同で取り組むオーストラリアについて、「日本の安全保障に不可欠な存在」とし、「協力をたゆみなく強化し、新しい次元に引き上げたい」と述べた。
一方、木原防衛相は「平時から緊急事態まで切れ目なく連携する態勢を構築し、抑止力・対処力を強化していきたい」と述べた。
協議では、中国の軍用機が日本の領空に侵入するなど、軍事活動を活発化させていることをめぐって意見を交わし、東シナ海や南シナ海などでの力による一方的な現状変更の試みに反対する考えを共有する模様。
また、自衛隊とオーストラリア軍の「円滑化協定」が2023年に発効したことを踏まえて共同訓練を推進することや、日本が「反撃能力」に活用する巡航ミサイルの相互運用性を高めることなど、安全保障面での協力を強化することで一致する模様。
閣僚らは協議のあと記者会見し、成果を発表する。