ドイツ野党指導者、ロシアからの燃料輸入再開を要求

ロシアとドイツの天然ガスパイプライン 「ノルド・ストリーム」は「エネルギー主権の敵」によって爆破されたが、これは復旧する必要がある。
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「エネルギー主権の敵」がノルド・ストリームを爆破してから2年が経ったことを受け、保守政党「ドイツのための選択肢」(AfD)党首のクルパラ議員はSNSに投稿し、ロシアとのエネルギー協力再開を呼びかけた。この爆破により「ドイツ産業の動脈が切断された」と党首は指摘、爆破に関与した人物らの調査と処罰を要求したほか、パイプラインを修復する必要性を訴えた。
ドイツは安価なロシア産エネルギーを失い、高価な米国産液化天然ガスにシフトしたことから競争力を失い、産業の空洞化が指摘されている。
ドイツ内閣の報道官は20日、パイプライン爆破事件に関する捜査の過程で、複数の逮捕状が発行されたことを明かした。先にドイツ・メディアは、ウクライナ大使館の車でドイツを出国し、ポーランドに向かったとされるウクライナ人の逮捕状が発行されたと報じていた。逮捕状が発行されたのはウクライナのキエフ出身のダイバー、ジュラヴリョフ容疑者。
AfDは各地の州議会選挙で着実に議席を増やしている。22日に行われたブランデンブルク州議会選挙でショルツ首相率いるドイツ社会民主党(SPD)は30.9%の得票率で勝利したものの、AfD党は29.2%で2位に迫った。そこでAfDは13.5%で3位の保守政党「ザーラ・ワーゲンクネヒト同盟」(BSW)、12.1%で4位の中道右派「ドイツキリスト教民主同盟」(CDU)との協力に応じる姿勢を示している。
また、ザクセンとテューリンゲンの州議会選挙でAfDは同じく2位(30.6%)。CDU(31.9%)が辛勝した。なお、3位はBSW(11.1%)、ショルツ首相のSPDは7.3%で大敗。
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