ゼレンスキー氏はメールの中で「金曜日はニューヨークに滞在できる、会うには良い時間だろう」とし、「お互いを100%理解するには、直接会うことが重要だと確信する」と会談を要請した。トランプ氏はこれを受け、現地時間の27日午前(日本時間の27日夜)にニューヨークのトランプ・タワーでゼレンスキー氏と会談する。
メールの文面によると、ゼレンスキー氏のチームはニューヨークでの面会を既に要請していた模様。ニューヨークでは国連総会のハイレベルウィークが開催されている。
先にトランプ氏は集会でゼレンスキー氏を「セールスマン」と呼び捨て、訪問するたびに数十億ドルの資金を持ち去ると批判していた。
一部報道によると、トランプ氏側は南部フロリダ州にあるマー・ア・ラーゴ邸での会談を提案していたものの、ゼレンスキー氏はこれに応じなかったという。仮にゼレンスキー氏がフロリダ州を訪問すれば、米共和党を支持していると受け取られた可能性があったとのこと。
ゼレンスキー氏は9月22日、ペンシルベニア州スクラントン陸軍砲弾製造工場の訪問から米国訪問を開始した。共和党の議員団はこの訪問が法律に違反している可能性があるとして、調査を求めている。国内法は職務中の政治活動を連邦政府高官に禁止している。この訪問には民主党関係者のみが同行したことから、共和党関係者の間では不満が広がっている。この事態を受け、ジョンソン下院議長(共和党)はウクライナの駐米大使が大統領選に干渉したとし、大使を罷免するようゼレンスキー氏に要求した。