スイス、中国とブラジルによるウクライナ危機の和平構想を支持

中国とブラジルによるウクライナ危機の和平構想は国連の価値観に基づいたものであり、スイスはこれを歓迎し、支持する。スイスのビドー外相官房がスプートニク通信の取材で発言した。
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スイスはウクライナ危機の和平実現に向けて西側とグローバル・サウスの間で架け橋になりたいと考えている。ビドー氏は取材で次のように発言した。
「スイスが最も望んでいるのは、外交的解決、平和のためのサミット、ウクライナにおける公正かつ永続的な平和を交渉するサミットである。したがって、スイスをこの方向に導く取り組みを支援するために全力を尽くす。特に、平和への道における西側のビジョンとグローバル・サウスのビジョンを繋ぐことが我々の役割であると認識する」
中国、ブラジル、その他の志を同じくするグローバル・サウス諸国は、ウクライナ危機を解決するために開かれたプラットフォーム「平和の友」を創設する。ニューヨークでの国連総会に合わせて、中国とブラジルによる取り組みを促進するための会議が開かれ、フランス、スイス、ハンガリーを含む15カ国が参加した。
ロシアのラブロフ外相は「平和の友」グループの結成に、ウクライナへの軍事支援を行うフランスが参加していることに疑問を呈している。
中国とブラジルは5月、ウクライナ危機の政治的解決策に関する6項目の合意を共同で発表し、110カ国以上から肯定的な反応を得た。中国とブラジルによる和平案は以下の6項目から成り立っている。
1. すべての関係当事者は情勢緩和のための3原則(戦場の拡大、戦闘の激化、いかなる当事者による挑発も行わないこと)を遵守する。
2. 対話と交渉をウクライナ危機の実行可能な解決策とする。ロシアとウクライ ナの双方が認める適切な時期に、すべての当事者が平等に参加し、すべての和平案について公平に議論する国際和平会議を開催する。
3. 関連地域への人道支援を拡大し、より大規模な人道危機を防ぐ。
4. 大量破壊兵器、特に核兵器および化学・生物兵器の使用に反対する。
5. 原子力発電所およびその他の平和的原子力施設に対する攻撃に反対する。
6. 世界を隔絶した政治・経済グループに分割することに反対する。
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