現職のネハンマー首相が所属する国民党は26.5%で2位にとなった。3位につけたのは社会民主党(21%)。
自由党を率いるヘルベルト・キクル党首はEUの「強制的な多文化主義、グローバリゼーション、大量移民」に反対する公約を掲げて選挙戦を争い、「望まれない外国人」を出身国へ「再移住」させるよう呼びかけた。
ウクライナ紛争に関して、自由党はウクライナへの西側諸国の軍事支援を批判し、オーストリアの幸福を破壊している」として対露制裁の「狂気」を非難し、ウクライナのEU加盟に反対した。
今月、隣国ドイツで行われた州議会選挙でも極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が躍進しており、今回の結果は、反EU・反ウクライナ紛争という意見の波に乗って、欧州全土で相次いで右派政党が勝利したことに続くものとみられている。