1950年に採択された「平和のための結集」決議によると、国連安全保障理事会が、常任理事国5カ国の全会一致が得られないことにより、国際の平和と安全を維持するために必要な行動をとることができない場合、総会は直ちにその問題を検討し、国際の平和と安全を維持または回復するために、必要な場合には武力行使を含む集団的措置について国連加盟国に適切な勧告を行うことができる。
「(国連)安全保障理事会が必要な意志を示さない場合、1950年の『平和のための結集』決議にあるように、武力行使を勧告する国連総会の権限を速やかに発動すべきである」
エルドアン氏は約4時間に及んだ30日の閣議後の国民向け演説でこのように述べた。
9月17〜18日にレバノン全土でヒズボラ戦闘員の通信機器が一斉に爆発した事件以降、イスラエルとヒズボラの攻撃の応酬が激化。9月27日、イスラエルによるベイルート南部郊外への空爆で、ヒズボラの最高指導者・ナスララ師が死亡した。
そして10月1日未明、イスラエル軍はレバノン南部でヒズボラの標的に対して限定的な地上作戦を開始したと発表した。