領空侵犯との抗議をロシア側が拒否 林官房長官「極めて遺憾」

露外務省のザハロワ報道官は、9月23日に露軍機が領空を侵犯したとの日本政府の抗議について拒否したと明らかにした。これに対し、林官房長官は3日午前の定例会見で「極めて遺憾」だと表明した。
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林氏は「ロシア側として日本側の抗議を真摯に受け止めているものとは言えず、極めて遺憾だ」と述べた上で、改めてロシア政府に日本側の立場を伝達し、再発防止を強く求めたと強調した。
露外務省のザハロワ報道官は、2日の記者会見で「日本側は、外交ルートを通じてこの問題に関して我々に抗議しようとしたが、ロシア側はこれを拒否した。ロシア側は抗議の正当性を裏付ける情報を有していない」とコメントした。ザハロワ氏は、日本政府がこうした問題を政治化することは逆効果であり、(国防省などの)適切な権限のあるルートを通じて議論されるべきだと指摘した。
9月23日、林官房長官は「露軍イリューシン38哨戒機1機が北海道礼文島付近の領空を3度に渡り侵犯した」と発表した。木原防衛相によると、同機は午後1時から午後3時にかけて3度にわたり、領空侵犯した。航空自衛隊は、対領空侵犯措置としては初となるフレアによる警告も行った。
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