攻撃があったのはレバノン側の検問所建物から約100メートル離れた場所だった。この影響で両国を結ぶ幹線道路「ダマスカス=ベイルート街道」の一部が上下線で通行止めとなった。
「ダマスカス=ベイルート街道」はレバノン南部などを拠点とする民兵組織ヒズボラにとって重要な輸送ルートで、イランからの物資や人員をこの検問所経由で入手しているとされている。情報筋も、今回の攻撃の目的はヒズボラの高官殺害などではなく、街道の寸断だったと分析している。
一方、4日にかけての深夜には、ベイルート国際空港周辺のほぼ同じ地点に、20回を超える空爆があった。イスラエルメディアによると、殺害されたヒズボラ指導者ナスララ師の後継者と目される、サフィディン師を標的とした可能性がある。