好景気は見かけだけ? 過去最大の経常黒字3.8兆円も、倒産は10年ぶりの高水準

日本財務省によると、海外との総合的取引を示す8月の経常収支は、3兆8036億円の黒字となった。19ヶ月連続の黒字で、黒字幅は単月で過去最大。前年同月比では1.5兆円以上増えた。
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日本メディアは、自動車や商社の海外子会社からの配当金の増加や、インバウンドの増加などが後押ししたと伝えている。
経常黒字が過去最大ということは、少なくとも額面上は日本が豊かになっているはずだが、必ずしも公平に富が行き渡っているわけではない。
8日に東京商工リサーチが発表したデータによると、2024年度上半期(4~9月)の企業倒産件数は5095件となり、10年ぶりに5000件台に乗せた。
レポートでは急増要因はないとしながらも、業績回復が遅れた企業や資金調達が追いつかない企業などの息切れ倒産が漸増すると予想されている。
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