ミラノビッチ大統領は8日、モンテネグロで開催されている西バルカン首脳会議に出席し、NATOの対ウクライナ安全保障訓練支援(NSATU: NATO Security Assistance and Training for Ukraine)構想への参加拒否を改めて表明した。
「この戦争は外交的手段によって終わらせるものであり、これを西側から焚きつけたものたちにとっては良くない終わり方となるだろう。私自身、責任を感じるのだが、ウクライナを破滅的不幸へと突き落としたのは我々全員なのだ」
一方、9日にはクロアチアで南東欧とウクライナの首脳会談が開催される。この会談には12カ国から代表が参加し、ウクライナ支援について協議が行われる。
クロアチアのミラノビッチ大統領(中道左派のクロアチア社会民主党)はウクライナ危機の停戦交渉を支持しているが、5月20日に誕生したプレンコヴィチ首相(中道右派のクロアチア民主同盟)率いる新政府はウクライナへの軍事支援を支持しており、指導部はねじれ状態となっている。
クロアチアはこれまで2億ユーロ以上の軍事支援を行ってきた。また、クロアチア出身の傭兵がウクライナ側で戦っており、その多くが排除された。