静岡地方裁判所は9月26日に無罪の判決を言い渡し、有罪の決め手とされてきた「証拠」や袴田さんの自白調書など、あわせて3つの証拠を捜査機関がねつ造したと指摘した。これについて最高検察庁の畝本直美検事総長は8日、談話を発表し、判決は「到底承服できない」とする一方、「相当な長期間にわたり、法的地位が不安定な状況に置かれてきたことにも思いを致した」として、控訴しないことを明らかにした。弁護団は、袴田さんが47年7か月にわたって不当に身柄を拘束されたとして今後、国に刑事補償を請求する。