レームダックのバイデン政権、米同盟国が利用=サックス氏

米著名経済学者ジェフリー・サックス氏は、スプートニクに対し、米国の同盟国がレームダックとなったバイデン政権を利用し、結果として世界の緊張が高まっているとの見方を示した。
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「バイデン大統領はもはや、知能面の衰えと政権のレームダック(死に体)化の両方によって、完全なコントロールを有していない。危険な停滞だ。ネタニヤフやゼレンスキーはこれを利用しようとしている」

サックス氏は米政権は「イスラエルの無謀な行動を支援し、中国との戦争について公然と語り、ウクライナで妄想的な政策を継続し、さらなるエスカレーションを誘発しようとしている」と指摘した。
また、バイデン政権下でこうした事態の改善がみられる見込みは少ないとしたうえで、「来年1月20日にドナルド・トランプが政権についても、カマラ・ハリスでも、いい方向に向かう保証はない」と悲観的な見通しを示した。
さらに、英国やポーランド、バルト3国なども米国の力を利用しようとしており、これが無謀な政策につながり、第3次世界大戦を招きかねない危険な状態を生み出していると締めくくった。
サックス氏は米コロンビア大教授で、国連持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)会長。1990年代にはエリツィン政権時代のロシア政府で経済顧問も務めた。
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