ハメネイ師はこれまで、核保有を禁忌(ハラーム)とし、宗教令によって禁じてきた。だが、このごろのイスラエルとの対立激化で、方針見直しが取りざたされていた。
要請を提出したアリ・エリャク議員は、「現在、どんな国際機関も、欧州や米国でさえもイスラエルを止めることができない。そのため、イランの核ドクトリンの見直しを求めた」と説明している。
一方のイスラエルは数十発の核兵器を保有しているとみられるが、公式には否定も肯定もしない立場をとっている。
パレスチナ紛争の再燃以降、イランとイスラエルの緊張も高まっている。イランは今月1日、レバノン空爆への報復として、イスラエルに対し大規模ミサイル攻撃を行った。イスラエルは対抗措置を予告しており、予断を許さない状況が続いている。