イラン議員団、核兵器の開発容認求める イスラエルに対抗

イラン議会の39議員が、核兵器の開発容認を求め、最高指導者ハメネイ師が決定権を持つ国家安全保障最高評議会に要請を行った。イスラエルの脅威に対抗するためだとしている。9日、イランメディアが伝えた。
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ハメネイ師はこれまで、核保有を禁忌(ハラーム)とし、宗教令によって禁じてきた。だが、このごろのイスラエルとの対立激化で、方針見直しが取りざたされていた。
要請を提出したアリ・エリャク議員は、「現在、どんな国際機関も、欧州や米国でさえもイスラエルを止めることができない。そのため、イランの核ドクトリンの見直しを求めた」と説明している。
一方のイスラエルは数十発の核兵器を保有しているとみられるが、公式には否定も肯定もしない立場をとっている。
パレスチナ紛争の再燃以降、イランとイスラエルの緊張も高まっている。イランは今月1日、レバノン空爆への報復として、イスラエルに対し大規模ミサイル攻撃を行った。イスラエルは対抗措置を予告しており、予断を許さない状況が続いている。
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