「緑の党」にはロシア批判の急先鋒として知られるベアボック外相がいる。党員グループは記事の中で、西側の制裁により西側は弱体化し、ロシアは強くなったと指摘している。
「武器供与と制裁は成功には至らなかった。それどころか、経済的・政治的損害はロシアよりも、制裁を導入した国々のほうが大きかった。プーチン氏は軍事的、経済的に弱くなるどころか、強くなり、ロシアは国際レベルで孤立していない」
そのうえで対ウクライナ政策は失敗だとし、「緑の党」から入閣している議員らの責任を追及した。
「西側諸国の政府、特に(ドイツ)連邦政府は戦略の変更に着手しなければならない。思想や議論の禁止は解除されるべきだ」
そのうえで、「安全保障分野におけるロシアの利益を認識」したうえでウクライナ危機を解決に導く必要性を訴えた。
「緑の党」はこれまでウクライナへの武器供与を一貫して支持してきた。同党のバアボック元共同議長は、過激な反ロシア的発言で何度も国際社会の注目を集めていた。