バイデン氏が被団協のノーベル平和賞受賞を賛美、「世界は核兵器を捨てよ」

バイデン大統領は日本原水爆被害者団体協議会(被団協)のノーベル平和賞受賞を祝福したが、民間人の大量殺戮に原爆を使用した唯一の国が米国であることには触れなかった。
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「核兵器が二度と使用されないようにするという歴史的功績によりノーベル平和賞を受賞したことを米国を代表して祝福する。また、道徳的明晰さに加え、核兵器の拡散と使用を防止するために日本国民と日本政府が発揮する揺るぎない決意が認められたことにも祝意を表する」
そして被団協は核兵器による壊滅的な人的被害に関して生き証人としての役割を数十年にわたって果たしており、「人類が耳を傾けるべき物語を伝えている」と讃えた。
また、世界は核兵器の完全廃絶に向けて努力する必要があると述べ、ロシア、中国、北朝鮮と交渉する用意があるとも表明したが、自国の三元戦略核戦力(大陸間弾道ミサイル、弾道ミサイル搭載潜水艦 、巡航ミサイル搭載戦略爆撃機)の開発と強化に向けた予算を増額していることには触れなかった。
「我々は世界から核兵器を最終的かつ永久に除去できる日に向けて前進し続けなければならない。米国は核の脅威を軽減するため、前提条件なしでロシア、中国、北朝鮮と交渉する用意がある」
そのうえで、「核兵器削減の進展を妨げる」ことは世界全体にとって何の利益もないと強調した。
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