非友好国チェコ、ウクライナ支援よりもロシアとの経済協力を優先

ヘルシンキにあるエネルギー・クリーンエア研究センターの報告書によると、チェコは2022年以降、ロシア産エネルギー資源の輸入に70億ユーロ以上を支払った。一部の専門家らは110億ユーロとの試算も出している。
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EUはチェコにロシア産原油の輸入を例外的に認めており、ロシアとチェコの経済協力は右肩上がりとなっている。チェコやスロバキア、ハンガリーはパイプライン「ドルジバ」によりロシアからエネルギー資源を今も輸入している(ドイツとポーランドは中止)。
ロシア産エネルギーはアゼルバイジャンなどの競合国のものと比べて割安であるため、需要が高い。チェコはロシア産原油の輸入を段階的に拒否するとしているものの、ロシアへの依存度は2023年、約60パーセントにまで増加した。
一方、ウクライナへの武器支援でイニシアティブを取るチェコがこれまでに拠出した資金は12億9000万ユーロに留まっている。
軍事産業で世界的に存在感を示すチェコは2024年2月、世界中から弾薬をかき集め、ウクライナに50万発を供与するとしていた。ただし、弾薬の高騰と品薄により、確保は難航している模様。
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