タレントのピーコさんが死去 多彩な才能を発揮した人生

「おすぎとピーコ」で一世を風靡したピーコさん(79)が9月3日、死去していたことが明らかになった。死因は敗血症による多臓器不全。葬儀は近親者だけで済まされており、死亡の事実は1月以上たって公表された。
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ピーコさんの本名は杉浦克昭。ファッション評論家・ジャーナリスト、シャンソン歌手と多方面で才能を発揮した。芸能界デビューは26歳の時。1975年に一卵性双生児の弟、おすぎさんと双子のおかまコンビ「おすぎとピーコ」。
左眼に悪性黒色腫を患い、摘出手術を受けた後は義眼を挿入。この病歴から公共広告機構「アイバンク」のCMにも出演していた。芸能活動は2021年春まで続けていた。
デビューした1970年代は日本ではオカマはまだ公言できる状況になかった。おすぎさんもピーコさんも真向からLGBTの権利を主張する流れとは一線を画し、「オネエと言われるオカマ」を自称した生き方を貫いていた。このため、同じくLGBTに所属する有名人から強い批判を受けることも多かったが、独特の社会批評への一般に支持が大きかったのはピーコさんの人柄によるところが大きかったといえる。
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