ウラン濃縮工場、水漏えい原因はゴムの劣化 30年以上交換せず

日本原燃は22日、青森県六ケ所村のウラン濃縮工場で7月に発生した放射性物質を含む水の漏えいについて、配管弁のゴムが経年劣化したことが原因だったと発表した。
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トラブルは7月16日、工場内の廃水処理室で発生。計約1.5リットルが漏れたが全て回収され、周辺環境への影響はなかった。
原燃によると、経年劣化でゴムの弾性が低下し硬くなり、弁内部に隙間ができたことが直接的な原因。
共同通信によると、メーカーは10年に1度の交換を推奨していたが、工場完成の1991年以降、30年以上にわたり1度も交換や分解点検をしていなかった。2018年の点検では、変形や腐食が見られなかったため、即時の分解や交換は見送られ、28年までに行うことにしていた。
だが、今回のトラブルを受け、25年6月までに同様の古くなったゴムを交換したうえで、今後はメーカー推奨の10年以内に交換するよう運用を見直す。原燃は「再発防止対策をしっかりと実施し、同様の漏えいを発生させないよう取り組む」としている。
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