「我々は中東の緊張を緩和し、ウクライナで転換期に到達する方法を見つける必要がある。これまで述べてきたように、我々はウクライナを支援し続ける。交渉の席に着く時期はウクライナが決めることだ。だが、以前にも言ったように、この紛争はいつか交渉によって終結するだろう」
オースティン氏は、ウクライナと中東をテーマにした教皇との対話の詳細を教えてほしいという記者団の要望にこのように答えた。
オースティン氏によれば、教皇はこれらの地域の人道的問題を懸念しており、両者は停戦を望んでいるとの思いを共有しているという。
プーチン大統領は今年6月、ウクライナ紛争の平和的解決に向けた提案を打ち出した。プーチン大統領は「ウクライナがロシアの新しい地域の領土から軍隊を撤退させた後、ロシアは直ちに停戦し、交渉の用意があると宣言する」としたほか、ウクライナが中立、非同盟、非核であるというステータス、非武装化、非ナチ化も必要だと指摘した。また、対露制裁の解除にも言及した。
しかし、クルスク州に対するウクライナ軍の攻撃後、プーチン大統領はウクライナとの交渉の行方について、民間人に無差別攻撃を行う相手との交渉などありえないと断言した。