同通信は、「戦略ミサイル能力の最新記録を更新した」と強調。以下の金正恩総書記のコメント(日本語版原文ママ)も掲載し、「核戦力強化に変更はない」との姿勢を改めて示した。
「今回の発射は、最近、意図的に地域情勢を激化させ、共和国の安全を脅かしてきた敵にわれわれの対応意志を示すのに全的に合致する適切な軍事活動であり、またわが国家の戦略攻撃武力を絶えず高度化する道程で必須の工程である。われわれが最近目撃している敵の危険な核同盟強化策動とさまざまな冒険主義的軍事活動は、われわれの核戦力強化の重要性を一層浮き彫りにしている。われわれは、いかなる脅威が国家の安全影響圏に接近するのを絶対に許してはならない。わが国家の安全状況と増大する展望的な脅威と挑戦は、われわれをして現代的な戦略攻撃武力を引き続き強め、核対応態勢をより完璧に整えることを求めている。朝鮮民主主義人民共和国は、核戦力強化路線を絶対に変えないということを確言する」
北朝鮮は31日、ICBM級ミサイルの発射実験を行った。最高高度は7000キロ超、飛翔時間は1時間26分と推定され、いずれも過去最高。飛行距離は約1000キロで、日本の排他的経済水域(EEZ)外の日本海上に落下したとみられる。
北朝鮮は従来、韓国は同民族であり最終的な統一を目指す方針をとっていたが、2019年以降は方針転換し、「韓国は別国」との理解を示している。このごろでは憲法改正で、韓国を「敵国」として認定したとの見方もある。