ことの発端は10月27日のトランプ陣営のオンライン集会。トランプ支持のコメディアンがプエルトリコを「ゴミの島」と呼び、差別的だとして大炎上した。
バイデン大統領は29日、これを非難するなかで「そこに浮かんでいる唯一のゴミは彼の支持者らだ。彼の、彼のラテンアメリカ人に対する悪者扱いは非道で、非アメリカ的だ」と発言したと報じられ、トランプ支持者らの怒りを買った。
だが、ホワイトハウスが公表したバイデン大統領の発言録では、「支持者ら(supporters)」にアポストロフィが加えられ、「支持者の(supporter’s)」になっている。つまり「そこに浮かんでいる唯一のゴミは彼の支持者の、彼の、彼のラテンアメリカ人に対する悪者扱いは非道で、非アメリカ的だ」という文章だったということにされている。
大統領選挙を目前に控え、発言の火消しに走るなか、所定の公文書作成手続きをとらず、急ぎ修正して公表した疑いがあるという。
ホワイトハウスは発言について、バイデン大統領は「ゴミの島」発言をしたコメディアンを批判しただけで、トランプ支持者全てをゴミ呼ばわりしたわけではないと説明している。
トランプ氏は発言を受けこれまでに、ゴミ収集車に乗り込むパフォーマンスを見せ、「バイデンのあの発言は本当に恥ずべきことだ」と非難していた。