米国の軍事専門家ウィル・シュライバー氏によると、空中発射システムとしてのトマホークは運用を終え、現在は最新式のJASSM(統合空対地スタンドオフミサイル)に置き換えられているという。
従って、米軍にはもはや不要なミサイルだが、重大な成果を達成するには、数百発を発射する必要がある。しかし、国防総省の在庫は少なく、ウクライナにまとまった数で供与はできないとのこと。
また、トマホークの運用にはポーランドやルーマニアにある特別なイージス・アショア・システムが必要になり、一筋縄ではいかない。
さらにトマホークは核弾頭が搭載可能であることから、ロシアはミサイルが自国領に到達する前に極超音速兵器で先制攻撃を行い、攻撃を阻止できる(トマホークは音速以下のマッハ0.7、一方ロシアのミサイルはマッハ10)。
一部報道によると、ゼレンスキー氏は「勝利計画」にある極秘の「非核抑止パッケージ」条項でトマホークの供与を要求した。米国側は供与について、「絶対に不可能」と反応している模様。
ゼレンスキー氏はメディアに情報がリークしたことを受けて、西側は約束を守れないと非難している。
トマホーク(運用開始は1983年)はこれまで中東、リビア、アフガニスタン、旧ユーゴスラビアの作戦で使用されてきた。2000発以上が使用されてきたが、運用期間の終了が迫っているとのこと。