米中貿易戦争の停戦? もしトラでマスク氏が果たす役割は

5日に投開票される米大統領選で、共和党のドナルド・トランプ候補が政権に返り咲いた場合に、米実業家イーロン・マスク氏が要職に起用されるとの話が持ち上がっている。この場合、米国と中国との経済関係に影響を与えるとの観測もある。
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「トランプ氏が再選された場合、マスク氏が米中のテクノロジー、貿易分野の課題の重要な調整役になることが想像できる」

米ブルームバーグ通信が実業家でインターコネクテッド・キャピタル創設者のケビン・シュー氏の言葉として伝えた。
元国防総省職員で、アメリカン・エンタープライズ研究所のデレク・シソルス上級研究員は、「マスク氏は中国で特別な扱いを受けており、中国政府はトランプ氏が返り咲いた場合に、マスク氏を通してトランプ政権に何らかの影響を与えようとするだろう」と話す。
マスク氏の保有するテスラ社の自動車の半分は中国で製造されており、中国はビジネス面で大きな利益を与えているからだという。
だが同通信は、マスク氏の対中姿勢は、他のトランプ氏に近い人々の意見とは違うと指摘する。マスク氏は台湾は中国の統制下に置かれるべきで、中国からの電気自動車輸入への関税は撤廃すべきだと主張している。これはトランプ氏のいう「全ての中国からの輸入品に60%の追加関税を課す」とする脅し文句とは正反対のものだ。
これまでにマスク氏は、トランプ陣営に1億1800万ドル(約180億円)の寄付を行っている。トランプ氏は、自身が再選されたらマスク氏を「影響力ある職位につける」と発言している。
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