国連、露提出の反ナチス決議採択 日独伊、また反対

国連総会第3委員会は、ロシアが提出した「ナチスの英雄化、ネオナチズム、人種差別、排外主義やそれらに関する不寛容との闘い」を定めた決議案を賛成多数で採択した。日独伊などは反対した。
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賛成したのは中国、ブラジル、南アフリカ、キューバ、北朝鮮など116カ国。日独伊のほか、米国、フランス、英国、カナダ、ウクライナなど54カ国が反対した。トルコやスイスなど11カ国は棄権した。
ロシアの反ナチス決議は2005年以降、毎年採択されている。日独伊の旧枢軸国は2022年、ウクライナ情勢を背景に初めて反対票を投じ、今年で3年連続となっている。
ロシア外務省のルキヤンツェフ人権協力部長は「西側ではロシア恐怖症やイスラム恐怖症など、レイシズムが台頭している」と指摘。また、ドイツや日本がナチズム批判を和らげる修正案を支持したことについては、「国連加盟時に負った義務の遵守に疑問を生じさせるものだ」と批判した。
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